僕、磯が好きなんですぅ。海岸にある岩場、あれ。
潮が引いてできた潮溜まりにいる生き物を探したり、捕まえたり。食べたり。
あの宝物探し感、何物にも変えがたい…。
初めてやったドラクエ。
高知に住んでいるときは家が海が近くて磯に行きやすかった。
けど今は引っ越して、海から絶妙に遠い場所に住んでいる。関西地方のど真ん中なので、日本海、瀬戸内海、太平洋、どこへ行くのにも時間がかかる。
それが引っ越し先の不満点、第1位に君臨している。
そんな中、知り合いから家族分の京都水族館年間パスポートをもらった。
これはチャンスだと思った。
溜まりに溜まった磯フラストレーションを京都水族館にぶつけて解消してやる。
磯を探すぞ!京都水族館で!
そんな意気込みを胸に秘め、行ってきました。
ー目次ー
【1.京の川】
【2.オットセイ】
【3.ペンギン】
【4.京の海】
【5.さんご礁のいきもの】
【6.えび・かに】
【7.終わりに】
【8.おまけ】
(京都水族館のサイトに載っている展示ガイドの名称に乗っ取って目次タイトルをつけています)
京都市下京区観喜寺町35-1(梅小路公園内)
入場料:大人2,050円 大学・高校生1,550円 中・小学生1,000円 幼児(3歳以上)600円
JR京都駅から歩いて15分、とても大きな芝生広場や京都鉄道博物館もある梅小路公園。
その一角に京都水族館はある。
現代建築的オシャレ外観。ちなみに僕と子どもは2回目の来訪。嫁は初めて。
受付を済ませて通路を進む。
嫁に「俺は今日、ここで磯を探してブログを書くんだ!」と息巻いて報告したら「へえ」と淡白なお返事を頂いた。テンション高くて申し訳ないです。
【1.京の川】
入ってすぐにあるのは、オオサンショウウオブース。
京都水族館はオオサンショウウオ推しがすごい。
館内マップのメインイラストがオオサンショウウオだったり、いたるところにぬいぐるみを置いていたり、張り付いていたり。
折り重なるオオサンショウウオたち。1匹につき1.5mぐらいある。でかい。
ただ、彼らは淡水に住んでいる。磯住みではない。なのでもちろん、水槽のレイアウトも淡水仕様だ。
これはこれで好きだけど、今日の目的は磯だから!
白い煙の出る演出も悪くないけど!
隣にある淡水魚コーナーの、オブジェクトの側面ががっつり見える配置も気になるけども!
【2.オットセイ】
通路を進んで、オットセイとアザラシのいるブースへ。
ちょうど餌やりパフォーマンスをしていて、人だかりが出来ていた。
トレーナーさんの指示通りに動くオットセイ。かわいい。
そして彼らは海に住んでいる生き物だ。これは磯期待値が高い。
うーん。水槽に張り付いて撮ってみたけど、磯っぽさはあまりない。
微妙だな…と思っていたら、この大きな水槽は上から見られることが判明。
お。少しだけ磯。
石が濡れてないので雰囲気は薄いけど、近い。
あ!この感じ!岩場の隙間で、底が見えてるこれ!潮が引いてる磯だ!
奥の水色部分は深くなっていて、手前の暗い色部分は浅い。この急激に深さが変わる感じ、かなりの磯。
ここに小さいな魚やイソギンチャク、貝がいればもっと良かった。
しかしポイント高いよ!暫定1位よ!ヒュー!
なかなかの満足感が得られた。
次にあったのは海の魚のいる巨大水槽のコーナー。おいしそうという感想を嫁と言い合う。
しかしこれは磯ではない。主題からは外れているので、僕は流し見。
ダイバーさんが巨大掃除機みたいなもので水槽の底を掃除をしていたのが面白かった。
【3.ペンギン】
続いてペンギンコーナー。
ここまでの流れを鑑みて、オットセイのような陸に上がる生き物のいる場所には、磯がある可能性が高い。ペンギンも期待できるぞ。
ほう…これはなかなかですよ…?
僕のイメージする磯はもっとゴツゴツ尖った岩場が並んでいるものではあるが、こういう滑らかな岩の感じも悪くはないぞ。
狭いところに波が打ちつけている様子は、磯感ある。磯じゃん。磯です。
水着になって足先だけ水につけて、のんびりしたい。
しかしここもオットセイコーナーと同様、小さな生き物がいないので、ちょっと惜しい。
ペンギンコーナーの裏でスタッフさんが小石を洗っていた。彼らのがんばりによって水族館に磯が生まれている。感謝しよう。尊い。
【4.京の海】
今度は海にいる小さな生き物のブース。この生き物たちは磯にいそうなやつらばかりなので良い。潮溜まりをそのまま掬ってきたような。家に欲しい。
ごんずい。磯でよく釣れるけど毒針があるので注意。
オニオコゼ。根魚の丸いフォルムっていいよね。まんじゅうみたいでかわいい。
【5.さんご礁のいきもの】
先へ進んだ。
ある意味このテーマの終着点とも言える、磯コーナー。
そうです。磯です。
「さんご礁のいきもの」?
磯でしょ。磯だ!磯です。磯だなこれは!磯だろ!
ゴツゴツした岩、そこに張り付いているヒトデやちょろちょろ動き回る小さな魚たち。
磯だ。京都市内に磯はある。磯でしかない。
眺めていて飽きない。水中眼鏡で覗きたい。小魚を捕るペットボトルで作ったトラップを仕掛けたい。釣りの合間に網で適当にわちゃわちゃして、何が捕れるか楽しみたい。
岩と苔のグラデーションが良い。そしてヒトデが手をあげて挨拶してるみたい。
よっ。
ウニもいます。ラーメンにコショウ。うな重に山椒。磯にウニ。
イソギンチャクと魚。素晴らしい音楽、派手な照明、豪華な舞台には演者が必要なのだ。そういうことだ。どういうことだ。
波が引いて岩から滴り落ちる海水感よ。ごはんですよと同じだ。ご飯三杯いける。
人工的に波も起こしている。わざと泡立たせているのだろう。
岩にぶつかった波は泡立つ。それが磯。
磯ダイナミック。
手前の魚より奥のイソギンチャク。
磯を堪能した。水族館に来て一番気持ちが高まった。
ノリの良い音楽が流れていたら小躍りしていたかもしれない。
【6.えび・かに】
ファインディング・ニモでおなじみのクマノミコーナーやクラゲブースはそこそこに、甲殻類がたくさんいる場所へ。磯の生き物としては外せない、カニやエビ。
タカアシガニは深い場所に住んでいるので磯の生物とはちょっと違う。
アミメノコギリガザミ。
そうそう、この感じ。岩影からこそこそ様子を伺っている雰囲気。かわいい。
尾行がバレバレな探偵みたい。
伊勢海老も良いですが、
奥の岩場にあるサザエの貝殻を撮った。貝の張り付く岩場。これは磯だな。
伊勢海老がいると、不思議と磯感が薄れてしまう。
もしかしたら高級食材には磯感がないのかもしれない。
今度は寿司屋で磯を探そうか。
そうして磯探しは終わった。
チンアナゴばかりの水槽や屋外淡水ビオトープ、
イルカショーも見たが、これらに磯は感じられなかった。
イルカの身体能力はすごかったけど。
オオサンショウウオ型のマドラーがついているドリンク。やはりオオサンショウウオ推しがすごい。
【7.終わりに】
京都の街中で磯が感じられて、大変満足な1日だった。
しかしその反面、本物の磯に行きたいな、と思ったのも事実。
今度時間が出来たら海に行こう。本物の磯でキャアキャア遊び回りたい。
満足感と物欲しい気持ちを抱えて、僕は帰路についた。晩飯で寄ったとんかつ屋が最高だったので、また行きたい。
【8.おまけ】
ガチャガチャで当てたトラフカラッパのフィギュア。
造形のクオリティが高くてお気に入り。
これで家でも磯が感じられる。
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