日本人はなんで米が好きなんだろう。
米は白い。当たり前のことを言った。
白色は「寒色」の部類らしい。寒色とは「視覚から寒い印象を与える色」のことを言うそうだ。wikiに書いてた。
寒色は他に青や紫がある。
寒色の食べ物は食欲が減衰するらしい。
外国の青いケーキの画像、昔ネットでよく見かけたなあ。
うええ、と思いながら見てた。
でもいや待てよと。
米は白だ。白は寒色。でもほとんどの日本人は白米の白さを見てうええと思わないはずだ。
そう考えると外国の青いケーキというのは外国の人からすれば気にならない、食欲の減衰する色合いではないのかもしれない。
ちょっとネットで調べてみた。
すると、日本人にとって白と黒は食欲増進の色に入り、外人からすると特に黒い食べ物はうええの部類、という記事を見つけた。
ほう。勉強になります。
寒色の反対は「暖色」。赤とか黄色とか。
これは食べ物屋の看板でよく使われるそう。吉野家とかマックとか、至るところで。
暖色は食欲増進の効果がある。
ただ、料理の見た目が結構大事な日本人にとっては料理の色合いがまあ重要なだけで、海外では匂いが良いとか味が良いとか、重要視される場所がちょっと違う、的な話があるらしい。
ほーん。
いや日本人でも匂いと味は大事でしょうよ。自分で調べといてなんだけど。
ダメだ。
ここまで書いて思った。
「日本人はなぜ米が好きか」というテーマは壮大過ぎた。絶対専門家がいて論文発表するレベルの話だ。
ネットで拾った知識をひけらかしてこれがワシのブログ記事じゃ!と偉そうな顔が出来る話題ではなかった。
すみませんでした。調子乗りました。
ここからは僕の白米思い出話をちょっとだけ書きます。
僕の実家は米を作っている。
なので昔から米はスーパーで買わず、実家から送ってもらっている。
学生時代、同級生が僕の家に遊びに来て、夕食を食べることになった。
僕は実家の米を炊いて彼に出した。
彼は一口食べて言った。
「なにこれ!うますぎるやろ!」
彼は一人暮らしで、業務用スーパーのめちゃくちゃ安い米を買っているらしかった。
実際後日、彼の家に遊びに言った時、我が家の米うますぎ問題に半信半疑だった僕はその米を食べさせてもらった。
ひくぐらいまずかった。
米粒は小さくべちゃべちゃしていて、ケミカルな味がした。
確かに、我が家の圧勝だった。
米をまずいと思ったことがなかったのでカルチャーショックだった。
彼は我が家の米を食べてからというもの、学校で会うたびにその話をし、さらに周りに言いふらしていた。
「荒木んちの米めっちゃうまいから!やばいぞあれ!」
周りはきょとんとしていた。僕は妙に恥ずかしかった。
そいつとは卒業以来会っていないが、僕が京都へ引っ越してきて、当時の彼を知る友達と、あいつは今何をしてるだろうという話をしている。
気の良いやつだった。人の悪口を言うようなやつではなかった。
28歳になった彼が、うまい白米を食べられていることを切に願う。
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