あとはうどん食べてると船留めてるロープ思い出すとか

海苔巻きを見ていると体に巻いたバスタオルのことを考えてしまう。

タバコの吸い殻が溜まってるのが鳥の巣に見えてくる。

全然関係ないものから全然関係ないものが思い浮かんでくる時、あるよね。


BABYMETALについて考えた。

BABYMETALはメタル音楽で歌って踊るアイドルだ。

wikiによると「アイドルとメタルの融合」をテーマに掲げているそうだ。

アイドルとは、それまで可愛い女の子が可愛い歌を歌ったり踊ったり、

クイズ番組で天然な回答をして大人の女性たちからぶりっこが!と白い目をされ

水着になってサイパンのビーチを走り回るものだった。

対するメタルはくっそ速いテンポで重量感ある音楽。

ギターはピロピロし、バスドラムはツインでドコドコ。

ベースは何考えてるか分からない表情で遠くを見てる。

長髪パーマの外人(マーティ・フリードマン的な)がデスボイスで死ね!地獄へ落ちろ!とか歌う。

そういうもの。


僕の中のイメージの、偏見の部分だけキレイに掬ってみた内容で申し訳ないが、

上記の内容だと確かに全然混じり合わない、別世界の存在だ。

しかしそこを合体させようと思った大人たちが居たようだ。

結果、BABYMETALは日本を飛び出し世界中で活躍している。

まさに融合。関係ないものと関係ないものが混ざりあって生まれた成功である。


しかしよくよく考えると、結局アイドルってもともと歌ってるものだし、

メタルだって現代ではめちゃくちゃ細分化出来てる人気音楽ジャンルだし、

音楽と音楽の合体だ!という風に言えばそんなに不思議じゃない気がしてくる。

インドネシアのジャングルとアイドルの方がもっと関係ないし、明石海峡大橋を吊っている太いワイヤーとメタルもかなり距離がある。

まっっっっっっったく関係ないもの同士より、同じカテゴリの中にいるけど違うもの、

ぐらいの方が親和性が高いのではないか。

隙間産業なんて言葉があるが、つまりそういうニーズを作り出す上では、

「関係なさそうだけど、まあ大きく見れば関係してくる」ぐらいの考え方が重要なのかもしれない。

そんなことを考えた。


ただ一概にそうとも言えないのが世の常。

いつかもっと、「これとこれが見事に融合してやべえこれ!」と思えるようなものが出てくるんだろう。

なのでもしかしたら10年後、

体に海苔巻きを巻いて鳥の巣を頭に乗せた僕がステージ上で歌って踊っているのかもしれない。

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