1月2日、子供を連れて大阪のヨドバシカメラに行った。
クリスマスプレゼントでサンタさんに貰ったニンテンドースイッチで使う、アミーボというフィギュアを買うためだ。
他にも帽子が欲しいだのCDが欲しいだのの目的もあったが、
正月の都会とは一体どういうものなのか、田舎生活の長かった僕は体験してみたかった。
阪急梅田駅に降り立った時は、なんだこんなもんかと思った。
去年の2月、京都の引っ越し先の家を決める際に時間があって寄った時と同じぐらいな印象だ。
さすがに入りガラス越しに見る阪急ビルの中はぎっしりすし詰め状態だったが、外を歩く分には「混んでますねえ」ぐらい。
若干、拍子抜けだった。
子供を連れてヨドバシカメラに入った。
エスカレーターに乗ろうと向かった時にふと気づく。
乗る人間の列が切れない。
おやこれは。
12時頃だったのでとりあえず腹ごしらえにレストラン街に向かう。
着くと料理と人間の匂いでぐちゃぐちゃだった。
どの店も軒並み行列が出来ていた。
フェスかよと思った。
店員さんが並んでる人に人数と注文予定の料理を聞いていた。
明らかに目が死んでいた。
それは言い過ぎにしても、絶対に笑ってなかった。
物見遊山で来てしまって、ちょっと申し訳ない気持ちになった。
おもちゃ売り場は地下だった。
さすがというかなんというか、レストラン街より混んでいた。
大人子供入り混じり組んず解れつだった。
子供はだいぶ辟易していた。小さいため息が止まらない。
親父は率先して人混みをかき分け売り場へ向かった。
「もうそこ人一人通れんやん!」という隙間で立ち往生するベビーカー。
タミヤのスプレー缶をまとめ買いしようとしているギャル。
ごった返す中でもちゃんと画面から距離をとってゲームの試遊を黙々とこなす少年。
これこれ!と15000円するプラモデルの箱を叩くおばさん。
人間交差点も行きすぎてはいけない。
人情味が止まらない。
目的のフィギュアを見つけてレジの列にならんだ。
100人ぐらい並んでいた。
ゆっくりと進む列。
前に並んでいる大学生風の4人組はレジ列の進みの遅さに文句を行っている。
後ろに並んでる少年が母親に別レジへ行こうと促している。
僕ら親子は終始無言だった。
時折思い出したかのように出る
「大丈夫?」
「大丈夫」
という会話だけ繰り返した。
レジについた。
お金を払ってそそくさヨドバシを出た。
レジ打ちをしているお姉さんの目が死んでたのを思い出しながらCD屋へ向かった。
今年もよろしくお願いします。
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