夜中に目が覚めて、そのまま眠れない日々が続いている。
しかしその理由は?と聞かれても具体的な返事をすることができない。
将来に対する漠然とした不安、それだけだからである。
漠然、とは自分がどこに引っかかっているのかすら分からない状況のことを指している。
つるつるの岩壁が目の前に立ちふさがっている感覚だ。
刃牙に出てきた、金属で出来たつるつるの壁のわずかな錆を足がかりとして脱獄した死刑囚ぐらいしか登れないんじゃないか。
今の自分には出来ない。敗北を知り過ぎている。
もはやネガティブですらない。
昔から心底暗い性格であると胸を張って言える自分だったが、社会に出てからの経験で、なんとか知らない人にも話しかけられる微々たる社交性を身につけたつもりだった。
しかし今、その面影はなくなった。
今は電話が鳴るのが怖くてしょうがない。
誰が相手でも。嫁でも。
ちゃんと、まあ普通の用事だろう、と思う自分はいるが、7割ぐらいは「俺なんかやらかした?」である。
3:7。パンを作る時の水と小麦粉の分量みたい。
パンは焼けば膨らむ。僕の不安もただただ膨らむ。
頭の中でそういう自分を見ているもう一人の自分がいて、事が終わると冷静に何やってんだこいつ、という風に蔑んでくる。
そいつはネガティブに対して否定的な感情を持っている。
なのに当の本人は明らかにネガティブ。
つまり僕の頭の中はもはやネガティブではない、と考える。
こんな感情からの脱出する方法についてはいくつか案がある。
それを実行するタイミングを、今は計っている。
去年引っ越してきてからもうすぐ1年立つ。
1年経てば色々落ち着くかなと思ってたけど、今年も落ち着かなさそうです。
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