PAとは。
Pblic Address(パブリック・アドレス)とは、一般に英語で放送設備を意味する。略してPA(ピーエー)とも呼ばれ、電気的な音響拡声装置の総称である。しばしば、これらのオペレータに対してもPAと呼ぶこともある。また公衆伝達(こうしゅうでんたつ)と呼ばれることもあるが、あまり一般的ではない。(wikiより引用)
大昔のブログでも書いたことあるんですが、
ネット上にある音楽に関するの技術的な記事で音響のこと書かれているものって少ないんです。
探せば1日で見終わってしまうぐらい。
DTM記事とかレコーディングの記事とかはいっぱいあるんですけど、あれかな、音響やってる人の絶対数が少ないのかな。
音響さんって結構アナログな人が多いイメージがある。
DTMやレコーディングは今のご時世ほぼ100パーセント、パソコン使ってるから結局ネット回線に繋がってる状態になるけど、音響はパソコンなくても出来るもんね。
大きな会場でがっつり機材持ってて有名アーティストのイベント捌く音響さんは当然パソコンで音作りしたり操作したりしてるけど、町内の夏祭りの音響にパソコンは要らないし。
地方のホールはアナログ卓多いし、ソロの歌手のドサ回りについて行く音響さんなら機材は現地調達でなんとかしないと、どこでもかしこでもクソ重いスピーカー引き摺り回しながらイベントこなしていくわけにはいかないだろう。
人出も限られるだろうし。
なので、このブログでちょいちょい音響の話をしたいなと思っています。
過去に何回かやったことあるけど全部三日坊主でした。
なので今回も続く気はしてないです。ご了承ください。
音響についての知識は特別深くないです。
僕の経験談を書いていく程度なので、今からちょっと音響やってみたいなと思ってる人の参考になればいいなぐらいの内容になるかと思います。
マイクと言えばShureというメーカーのSM58、SM57が有名です。
58は比較的ボーカルマイク、57は楽器用マイクとして使われることが多いです。
僕が音響会社に勤めていた頃は、ほぼこの2本でイベントをこなしていました。
この2本のマイクに関しては音楽スタジオに行けば絶対にあるし、レコーディングでも使われるし、ネットで検索すれば細かい性能や使い方、耳寄り情報ざっくざくなので正直僕程度の知識で語れることなんてありません。
なので僕が経験した58の話を少しだけ。
58にはスイッチつきとスイッチなしの2種類あります。
基本的に音響屋が持っている58はスイッチなしです。
なぜスイッチなしかというと、ミキサーでマイクのオンオフ操作をするからです。
ステージから離れた場所で操作するため、ステージに立ってマイクを持つ人にオンオフ操作をされると肝心なところで音が出ない!ということがまま起きます。
音楽やってない人が1番マイク触る場所はカラオケです。
カラオケのマイクにはスイッチがついてます。
みんな自分が歌い終わったらスイッチを切ると思います。
それって癖になってるんですよね。
8割の人がマイクにスイッチがあれば、喋り終わりに切ります。
もっと言えば、喋り始めるタイミングで、スイッチを探します。スイッチないのに。
なので音響側としては、もしスイッチ付きのマイクを使っているのであれば、「スイッチ切らないでください」と伝える必要があります。
でも僕が音響として働いていた時はスイッチ付きの58を使っていました。
理由は、現場に音響が自分1人しかいないからです。
ミキサーという機械は見た目がややこしいです。
ツマミがいっぱい、ボタンがいっぱい、知らない人からすると僕はわけわからん機械を触る人間です。
でも小さな会社が出向く小さな現場だと、ほぼ1人で仕込みから撤収までの場合もあります。
そうなった時、「あ、トイレ行きたい!」ってなって席を外して、スイッチなしのマイクを使って音が出ない!
さて誰がミキサーを操作するんでしょうか。
ミキサーの見た目のややこしさは、松居一代と一緒です。触らぬ神に祟りなし。
そうなると、演者自身が手元で操作できた方が、音が出る出ないのリスク管理がしやすいということです。
PAの仕事ってバンドのライブだけではありません。
祭りもあり、講演会もあり、政治家の所信表明演説だってあります。
田舎で働いていた僕ですら、元総理のマイクを仕込んだ経験があります。
マイクはケースバイケースで使い分けるのが1番です。
音響の質は音の質だけでは決まりません。
円滑にイベントを進めるための準備が必要です。
スイッチ操作してほしくない現場ではガムテープでオフに出来ないようにしていました。
音響やってる人間にとってのガムテープは非常に大事なアイテムです。
それはまた、お話しします。
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