自分の服装をファッションと呼べない男

5年振りぐらいに会った友達に、

「そのパーカー、5年前にも着てなかった?」

と言われた。

「いやいやそれはない」とその場では答えたが、家に帰って昔の写真を見ていると、5年前の写真にそのパーカーが写っていた。

物持ちが良いわけではないけどファッションに興味がないので、サイズがおかしくなく、無難なカジュアルさがあれば着るものにこだわりはない。

高校生の頃、友達から貰ったTシャツはまだ着ている。

一昨年ぐらいまでは中学生の時買ったTシャツを着ていた。フランケンシュタインが描かれた黒いシャツだった。捨てるときに躊躇なかったので思い入れが強いタイプでもないと思う。


ここ最近、よく靴が壊れる。

履き潰したり、もらい物だったりが原因だと思うが、

靴と靴底が分離してしまう。

普通に歩いていると突然足元から「パコッパコッ」と音がし始める。

さながらジョーズのBGM。「来たな…」と身構える。

見ると靴底が半分ほどペロンと剥がれている。かかと側がワニの口みたいにぱっかり開いてる。

外出しているときになるのが多いので、近くのコンビニで接着剤を買って靴に塗りたくりその場では事なきを得ているが、

しかし思うに靴底と靴本体ってそれこそ接着剤で貼り合わせただけなのか。

一体型というか、別パーツを合体させたものだと思っていなかったので最初はびっくりした。

そんな応急処置済み靴は家に二足ある。現役ばりばりだ。一軍だ。

買い換えるなら接着剤の方が安いし、と思ってしまう。

そう思うと、僕は物持ちが良いわけではなく、思い入れが強いわけでもなく、シンプルに貧乏性なのだろう。


しかし靴用の接着剤はすごい。

かなりシンナー臭いが、くっつけてから問題なく履けている。

コンビニで買う普通の接着剤は量的に心もとないので、また剥がれてしまいそうだが、

靴専用接着剤の量、安定感、これはおみごとだと思う。

こうした部分に接着剤職人の熱意を感じる。

ガイアの夜明けで特集してほしい。カンブリア宮殿でもいい。



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